リベリカ種(coffea liberica)
実は、私はリベリカ種のコーヒーを飲んだことがありません。
日本への輸入はほとんど無く、
あっても研究用や一部のコーヒー専門店が個別に輸入している状況で、
輸入業者が大量に仕入れることは、ほとんどありません。
初めて、リベリカ種について聞いたのは大学時代の友人からでした
。彼はコーヒー専門店でバイトをしており、
コーヒーの話をいろいろ聞かせてくれたり、お金がない時など、
サイフォンに残ったコーヒーを、こっそりタダで飲ませてもらってました。
話を戻して、このリベリカ種の歴史は浅く、
発見されたのが、19世紀の終わり頃という説と1972年と言う説があります。
リベリカという名前は西アフリカ原産で、
リベリアでよく収穫されていたからです。
しかし、今ではリベリアでは、ほとんど収穫されておらず、
マレーシアやフィリピン、インドネシアなどで細々と収穫されています。
高温多湿に強く、カネフォーラより低地でも栽培可能ですが、
病気に弱いのと、樹がすぐ大きくなって10m近くまで伸びてしまい、
収穫しづらいと言われます。
私は飲んだことがないのですが、飲んだ人によると‥
「とても味が濃くおいしい」「飲めたモンじゃない」と対象的な感想が聞けます。
一般的には、あまりおいしいものではないようです。
アラビカやカネフォーラが交配によって、
香味をよくする試みが行われますが、
リベリカは、原種のままです。
ほとんどが、生産国内で消費され、
一部がヨーロッパに輸出されているようです。
機会があれば一度、飲んでみたいものです。