コーヒーは植物
実は、コーヒーは植物。
アカネ科コフィア属の植物の種です。
その種を焙煎(熱を加えて)して
茶色になってくると香ばしい珈琲豆になるんです。
ですから生豆(キマメと読みます。人によってはナママメとも)は、
緑白色です。最初から茶色や黒色ではないんです。
そして、植物の種ですから、
栽培方法・土壌・気候・品種などで変わります。
お米でも日本のお米と中国やタイのお米が違うのと同じです。
また収穫年度によって、出来・不出来もあります。
これはワインなどで○○年物がおいしいなどと言うのと同じです。
産地では、この種から約3年で花が咲き、
赤い実が出来るようになります。
しかし、日本に入ってくるときは、
すでに脱穀されていますから生豆を植えても芽はでません。
珈琲の実は、ほとんどの国で手作業で採られています。
完熟した実だけを選んで収穫し、実を取り除き、
種を洗って(洗わない場合もあります)乾燥し袋詰めされ出荷されます。
この珈琲の実(コーヒーチェリー)の中に
2つの種が向かい合わせで入っています。
一部、1つ(ピーベリーと呼ばれる)だけの
希少価値の豆も稀に出回ります。
これは種類にもよりますが、だいたいは
栄養不足で種が1つしかできなかったためです。
写真左が焙煎した豆、右が生豆
このように、珈琲(の豆)は、農産物です。
工場製品のように、何年のものでも同じと言う事はありません。
また、多くの人の手で一粒ずつ
大事に収穫されていることを忘れずに味わってください。