アメリカンコーヒー
アメリカンコーヒーという言葉は「日本語」ですからアメリカでは通じません。
たぶん weak coffee (strong coffee の対語)で通じるでしょう。
昔は、通常のコーヒー(ブレンドコーヒーなど)にお湯を足して
アメリカンコーヒーと言って出していた喫茶店もありました。
かつては、朝たくさんコーヒー淹れて、大きな鍋に入れておき、
注文が入ったら温めて出すなんて店もたくさんありました。
まだコーヒーの香味についてあまり気にしない時代(20年以上前)だったんでしょう。
アメリカンコーヒーをつくるには、まず珈琲豆の選定から必要です。
軽い香味で、酸味がきれいに出る豆を選びます。
(店によって違うでしょうが、当店ではコロンビア スプレモを使います)
次に焙煎レベルです。3/20付で述べた浅煎りで焙煎します。
シナモンでは軽すぎるように思えますが、
wikipedia にはシナモンからミディアムとなっています。
まあ、シナモンの定義も店によってバラバラですから‥。
次に粉砕です。ここが大事なんですが、wiki などでは無視されています(3/20現在)。
粗引きにする必要があります。
浅煎りすれば酸味のある軽目の味にはなりますが、
粗引きにしたほうが香味を残して軽くなります。
最後に淹れる時間(スピード)です。通常よりも速く淹れます。
もちろん、アメリカンコーヒーの定義も客観的で
明確なものではありませんから、店によって違います。
でも豆選び、焙煎、粉砕、抽出(淹れ方)の基本は、こうあるべきと私は思います。
写真左が粗挽き、右が通常の中細挽き(わかりにくいですかね。すみません)