珈琲豆はどこで採れる?(その3 生産国)
コーヒーベルト地域にある国は、ほぼ珈琲の生産が可能です。
現在の珈琲生産国で最大の生産量をほこるのは、やはりブラジルです。ブラジルの珈琲の生産量によって、世界の珈琲の取引価格が変動すると言われるほどです。
珈琲を栽培・収穫するのに昔は奴隷を使い、近年では移民を多く受け入れていました。日本からも100年くらい前から移住した人が多く、2世、3世でコーヒー園の経営に携わっている人もいます。最近では、トミオ・フクダという名前のブラジルコーヒーを珈琲店で見かけることがあり、多くのファンを魅了しています。
10年位前には、ブラジルが世界一の生産量で、2位はコロンビア、3位がインドネシアが決まった順位でした。しかし最近では、あまり知られていませんが、2位にベトナムが入ってきています。ベトナムの生産珈琲の多くはカネフォーラ種です。コロンビアがより香味を重視して量より質に転換したことも原因のひとつと思われます。
ブラジルでは、経済成長が進み、それにつれてコーヒーの消費量も増えており、ここ数年は国内の生産量よりも消費量が上回るというデーターもでてきています。
ブラジルもそうですが、中国やインド、インドネシアなど人口も多くて、経済成長が進む国で、コーヒーの消費量が増えると珈琲の取引価格も上がってくると思われます。