コーヒー豆の焙煎「焙煎方法」
さて、実際には焙煎は、どんなふうに行われるのでしょう?
自家焙煎店に行ったことのある方なら、店に置いてある焙煎機を見たことがあるでしょう。
ほとんどは、金属や鋳物の釜の中に生豆を入れ、ガスの火で熱を加えるタイプのものです。最近はガスではなく、電気で熱してコンピューター制御で焙煎するものもあります。
実は、焙煎自体は家庭でもできます。簡単に言えば、生豆を買ってきて、フライパンに入れ、ガスや電気で熱を加えればいいのです。
実際には、フライパンは、常に(ムラができないように)動かしながら熱を加える必要がありますから、豆が外に飛び出ないように注意が必要です。また強火だとムラが出来やすいので弱火でゆっくり焼く必要があります。
また、豆が膨張する際に、豆の周りにある皮がはがれてきます。軽い皮なので台所に飛び散ります。後の掃除が大変です。
そこで、家庭でも簡単にできる焙煎機ならぬ焙煎器も売られています。
フライパンのように熱が偏らず、じっくり焼け、チャフが飛び散りにくい構造のものです。これは、なかなか優れもので、何度か練習すれば誰でも、ある一定の線の焙煎が出来るようになります。当店のお客様でも、朝、自分で焙煎して、その豆でコーヒーを飲むのが最高!と絶賛しています。
いろいろな形のものがありますが、当店のセミナーで使っているのは、下の写真のものです。
自分の手で、目で見ながら、ハゼの音を聞きながら、香りを確かめながら焙煎できる点では、焙煎の基本を知る上でいいものです。