「感と経験」から「データ化」へ その3
珈琲豆を挽く(粉砕する)という事に関しては、家庭では、けっこう無頓着な方が多いように思えます。
大雑把に言えば、珈琲の粉は、粗く挽くと軽めのコーヒーが抽出しやすくなり、細かく挽くと、濃いコーヒーが抽出しやすくなります。
よく言われるアメリカンコーヒー(和製英語、英語ではウィークコーヒー)では、粗めに挽く必要があり、エスプレッソやアイスコーヒーでは細かく挽く必要があります。家庭用の手回しのミルでも、上のネジを外せば、粉の粗さが調整できますが、実際に調整している人は、珈琲マニアの方に限られるようです。余談になりますが、10年位前に放映された「優しい時間」というテレビドラマの中で、主人公の経営する喫茶店では、この手回しミルでお客さんが自分の飲むコーヒーの珈琲豆を自分で挽くという設定になっていました。この時には、一時、日本中から手回しミルが売り切れ状態になりました。
業務用のミル(グラインダー)では、挽き方の調整が簡単にできるようにダイヤル調整できるようになっています。各お店によって、通常のブレンドは何番、アメリカンは何番、アイスコーヒーは何番と決めているようです。もちろん、時々調整しないと粗さが変わってきます。ここでは、感よりデータですね。(その4へ続く)