インドネシアのコーヒー豆

当店では、4種類のインドネシアコーヒーを取り扱っています。

インドネシアとコーヒー豆の生産

あまり知られていませんが、インドネシアは現在、珈琲の生産量が世界第三位の珈琲生産国です。数年前までは、ブラジルに次いで、第二位でした。そんなインドネシアで生産される珈琲は、それぞれの島や地域での特色や歴史から個性豊かな味わい深いものが多くなっています。

インドネシアでは、ジャワ島、スマトラ島、スラウェシ島などでコーヒーが生産されています。16世紀末にインドネシアを植民地化したオランダは、ジャワ島にコーヒーが持ち込んでいます。19世紀前半にはジャワ島でプランテーションが始められ、ジャワ島の他にも、スマトラ島の西海岸でもコーヒーの栽培が行われました。インドネシアは、大戦以前までは、世界3位のコーヒー生産量を誇っていましたが、インドネシアが戦地となり、大戦中は激減しました。しかし独立後には再び回復し、最近では再び生産量第3位の座をコロンビアと競っています。

インドネシアコーヒー豆の品種

生産品種はカネフォーラ（ロブスタ）種が多く、全体の9割を占めています。特にジャワ島で生産されるジャワ・ロブスタは、ブレンドの際の好適品としてよく利用されています。このロブスタ種はさび病に対して抵抗力が強いために、アラビカ種の掛け合わせによって、優れた品種が生み出されています。

グルメコーヒーのアラビカ種は、一般に苦味とコクが強く、苦味を好む方に評価の高い珈琲です。また、アイスコーヒーやエスプレッソにも、よく使われます。ジャワ島、スマトラ島、スラウェシ島などで生産されています。ジャワ島のアラビカ種は生産量こそ少ないですが良質で、スマトラ島の「マンデリン」は世界的にも評価は高く、インドネシアを代表するコーヒーとして知られています。

スラウェシ島で生産されるものとしては「カロシ」、「トラジャ」などが知られています。当店で扱うさわやかな苦味と甘みのあるコクが特徴のインドネシアカロシもスラウェシ島で生産され、サンドライ（日光による乾燥）で出荷されています。

観光地でもあるバリ島は神様が住む島と言われ、当店の人気コーヒー豆の１つであるバリアラビカ神山はバリ島のバスツール山で栽培され、近代的な精製工場で選別、水洗、乾燥されています。深い香りとほろ苦さが好評です。

マンデリントバコは、スマトラ島のトバ山の噴火でできたトバ湖周辺で珈琲の栽培に適した火山性土壌を使って栽培されています。深みのあるコクとスパイシーな苦味が特徴で、しっかりとした苦みを味わいたい人にお薦めです。

当店唯一のカネフォーラ種、ジャワロブスタはジャワ島で栽培されています。苦みが強く、アイスコーヒーのブレンドなどにも使用されます。