ゲイシャの話。(その2 ゲイシャの起源)
エチオピアのゲシャ地域の原種に近いコーヒーノキが発見されたのは20世紀になってからと言われています。
その後、この苗は、アフリカ大陸のいろいろな国に渡り、栽培されますが、まだコーヒーの香味が注目されない時代ですから、栽培しにくいこと、生産量が他の品種に比べて非常に少ないことなどから、他の品種にまぎれて偶然、広がったようです。1960年代になって、上記のように他の苗と混ざって、いっしょに、中米に送られ、パナマに渡ったとされます。 ちょうど、その頃、バンクオブアメリカ(BankofAmerica)の頭取だったペーターソン氏が農園をパナマに購入します。後のエスメラルダ農園です。その広大な農園でも、他の品種と混じった多くの苗を育て続けます。
21世紀になって、コーヒーの香味が注目され、スペシャルティコーヒーブームが訪れ、コンクールやオークションが各地で開催されます。 エスメラルダ農園もコンクールへの出品を計画した時に、一部の樹の実の珈琲豆が、他の豆と比較にならない香味を持つことを初めて発見します。これがレジェンドの始まりです。